カバードワラントは新株引受権(ワラント)から大きく改善されており、
今ではワラントといえばカバードワラントとなっております。
以下、新株引受権(ワラント)とカバードワラントの違いについてです。
<対象資産>
新株引受権は、新株なので当然その会社しか発行することができません。
このため、その発行企業、もしくは資金ニーズのある企業に限定されてしまいます。
キャノンだ、トヨタだと投資家が渇望しても企業側に社債発行ニーズがない場合は
無理ですし、株価が変動している時期にさしかかり、ちょうど良い権利行使が欲し
いと思っても、次回の資金調達は2年〜3年後では投資家はなす術がございません。
しかし、カバードワラントであれば、人気のある個別銘柄から、外国株式、国内外
の株指数、株式バスケットと豊富に取り揃えています。
<流動性>
新株引受権は流動性が少なく、価格が需給だけで決まってしまいます。
その理論値から極端に乖離することも頻繁にみられる現象でした。
売値と買値の差は5%〜10%もあるときはザラでしたが、カバードワラント
では発行者である金融機関が、マーケットメイク制を導入していることから
流動性を提供することが可能とされています。
売買コストである価格差(スプレッド)も、売り行きに直結するため、
いかに狭めるかで、凌ぎをけずっています。
<投資金額>
一般的に新株引受権の投資単位は数十万円相当であるのに対して、カバード
ワラントは数万円程度となっています。
<プットの有無>
新株引受権は新株を買う権利だから当然ながらプット型はありません。
一方のカバードワラントは、プット型があり、保有株のヘッジや信用取引
の代りに利用することができます。
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