ムーディーズがやらかしてくれました。驚いたことにポルトガル国債の格付けを、なんと
一気に4段階も引き下げたのですから本当に朝から衝撃的でした。
これでポルトガル国債の格付けは「Baa1」から、「Ba2」となります。
ギリシャとポルトガルはほぼ同じ状況にあるわけですが、ともに過酷な状況を迎えている
にもかかわらず、EUとIMFから追加融資を受けるための条件である緊縮財政を実施する
にあたって、国民からの同意がえられず、なかなか前に進みません。
「転載開始:ロイター」
『ポルトガル格付け4段階引き下げ、投機的等級の「Ba2」=ムーディーズ』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110706-00000510-reu-bus_all
ムーディーズ・インベスターズ・サービスは5日、ポルトガル国債の格付けを「Baa1」
から投機的等級の「Ba2」に4段階引き下げた。見通しは「ネガティブ」。
資本市場に復帰する前に第2次金融支援が必要になるリスクが高まっているとした。
格下げは、欧州連合(EU)・国際通貨基金(IMF)から融資を受けた際に合意した
財政赤字削減、および債務安定化の目標を完全に達成できないとの
ムーディーズの懸念を反映している。
ムーディーズは、ポルトガルが2013年下半期以降も持続可能な金利で市場から
資金を調達できない公算が大きいと指摘。
同国は、歳出削減、税金支払い義務順守の改善、経済成長の達成、銀行システム
の支援の面で大きな課題に直面しているとした。
「転載終了」
ムーディーズ側からすると、EUとIMFのポルトガルに対する対応が甘すぎると判断したよう
です。また、仮に追加融資の条件をポルトガルに課したとしても、ポルトガルは条件をクリア
できないと考えているため、今回一気に4段階も下げたそうです。
このような悲惨な状況を迎えると必ず日本も近い将来こうなるといった脅迫に近い形での
記事が多数出回りますが、ここにきてかなり少なくなってきましたね。
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